それはバレエの練習で取り組むこと(オペ後約7週)


光明が見えるきっかけはこの言葉でした。

「それはバレエの練習で取り組むこと」。

そして後から思い返すと、その時の言葉とまた別の時の言葉が繋がってきます。何回も繰り返して聞いて、少しずつ少しずつ分かっていくんだなー。
経過〜できるようになったこと〜の続きです)。

できないこと

私の実感

手術した方の膝が伸びない。
ルルベした時に顕著。

手術してからだいたい7週間経ったころ、病院で経過を診てもらいました。
私の場合、経過は順調のようでした。
そこで、なるほど!とわかったことがありました。

上に書いた実感は、実は何年も前からありました。むしろ、正直に告白してしまえば、バレエをやっていてこのかた、

悪い方の膝を軸足にしたルルベキープができたことがありませんでした!


ガーン!

だから、ただ下手なのか、怪我しているからなのか自分では判断がつきませんでした。


自分で考えた原因


膝が伸びない感じがするのは、筋力の問題ではないかと思っています。


これはけっこう正解だったようです。
ただ、目から鱗だったことには、私がこの時点で抱いていた「膝が伸びない」という問題は、思っていたより単純で、同時に、思っていたより複雑でした。

というのも、バレエでいう膝を伸ばすやり方は、他の競技と違うようなのです。

曖昧な書き方になってしまいますが、やっぱり私は専門家ではないので敢えて言い切らない書き方にせざるを得ないです。

まず、求められる膝の伸び具合が、バレエ・体操と他の競技とでは違うようです。
それから膝を伸ばす時に使う筋肉のバランスも、バレエと他の競技とでは違うようです。

たぶんですが。

長座体前屈の格好になって、つまりパラレルの状態で「膝を伸ばしてみてください」と言われて、私がその通りにすると、医療の範囲としては問題ないようなのです。

「大腿四頭筋を使って膝が伸びているなら、よしとする」

ということらしいと、その時感じました。

(シロートの理解なので、誤解を与える書き方になっていないことを願います。)

「なるほど、確かに大腿四頭筋は膝を伸ばす役目だとはわかります。
でも、バレエの場合だと、膝を伸ばす時には大腿四頭筋を使って伸ばすわけではないんです。」

と、私が理解している範囲で説明しました。

「ターンアウトするので、そのときにこっち側のハムストリングも使って、かかとの骨をこうしてああして…膝が伸びた状態でこうやって伸ばし続けるんです…」

と私が理解している範囲で、ちょっとだけ独学して覗いてみた浅薄な解剖学を思い出しながら説明を試みました。

担当者が「そっかー」という感じになり、

「片足で爪先立ちを、10回ずつやってみて」

と課題を出しました。
そこで、今思うとバカでしたが、私はなぜか、日常用語でいう「爪先立ち」を10回ずつやっていました。

「バレエではこうなんです」

という話を自分で持ち出しておいてなぜ、「ルルベアップ」をしなかったのか…。
つまり、引き上げをしないで腰も何も落っこったまま爪先立ちをしてました。

「足首ぐらぐらしてるよね」

という話にはなりました(この足首ぐらぐら問題については別記事にします)。

やっぱりできないことはできないので、私もこのまま笑顔で帰れないわ!と思い、さらに聞いてみました。

「医療的に問題がなかったら、ジムでトレーナーに運動指導してもらうのがいいんでしょうか」

そこで担当者が教えてくれました。

「それはバレエの練習で取り組むことだよ」


まとめ

そうなんですよね。

バレエの動きって、バレエの練習の中で取り組む内容

なんですね。

文字にすると

「当たり前じゃん!」

ってなりますが私にとっては盲点でした。

ただし、やっぱり膝は多少腫れていたり、中の組織が固まっていたりするので、バレエの練習ができるまではまだ回復していないみたいでした。

また、手術前はもっと腫れていたり痛かったりして、バレエの練習ができない状態にあったのだなーとも思いました。

こうしたことは、この記事を書いている術後2ヶ月半くらいになって、はっきりそう思うようになりました。

腫れや痛みが減ってきて練習できるようになっている

からです。練習できるようになったからこそ、練習できなかった時と比べられるようになりました。そう、怪我しているから練習不足で下手なのでした

コメント

このブログの人気の投稿

フリードを履いてみました

「このポワントはもうダメ」だというのが初めて分かりました

ヴァンプの長さとクラウンの高さの合う・合わない